れい きん そう
(上村淳之邸)
奈良市山陵町754
「唳禽荘」とは「瑞鳥の鳴く家」の意味で父上村松篁さんが名付けられました
上村淳之さんの祖母・上村松園さんが晩年を過ごした別荘地で ここで美人画を描きつづけながら74歳で亡くなられました
淳志さん20歳のとき(1953年)京都市立美術大学日本画科に入学して
祖母松園の没後、空屋になっていたここ唳禽荘に移り住み
自然の中に生きる鳥たちの生命の美しさを描いて住んでいらっしゃいます
もちろんご自宅ですので非公開、柵の外から覗くくらいしかできません
画材となる鳥たちを飼育しながら
描かれる花鳥画は単なる花鳥画ではなく
日本画の伝統を踏まえた象徴的空間に描かれています
淳志さんの作品群 http://www.shibayama-co-ltd.co.jp/atsushi.htm
松伯美術館にもたくさんありますよ
ここ唳禽荘の一万坪の庭には丹頂鶴が歩きまわり
池には おしどりやかる鴨や真鴨・黄鴨など数十羽およぎまわり
この鳥たちは来年もまた忘れずにここに帰ってくるそうですよ
白鷹やクジャク・雉・鷺など250種1,600羽の鳥たちが飼われていました
この白い鷹の雄姿は凛として天空を見つめていましたが忘れられないですね
松篁さんが描きたいということで淳志さんが見つけてお買い求めになり
以前まいりました時は1羽でしたのにたしか3羽見えましたね
今卵を抱いているので大きな声を出さないで
そっと遠くから眺めました
また雛がかえってくれたらいいですね
白孔雀も羽を広げて迎えてくれました
この鳥たちが先生の画材となって養われているんですね
庭を散策していると すぐそばに歩いてきた丹頂鶴に驚き
人懐っこくって 頭をなでてあげてもじっとしている鶴に
「飛んで逃げないですか」とお尋ねいたしましたら
「庭に放し飼いにしている鶴はみな羽を短く切ってあるから大丈夫です」って・・・・
蛍を育てる小屋もできていました
6月には孵化してたくさんの蛍があの庭に飛び交っているでしょうね
春にはアゲハ蝶も飛びかいお花が満開ですって!
そういえばいつも秋にお訪れていましたもの
春もきっといいでしょうね
「お世話も大変でしょう?」に答えて
淳之さんは「鳥たちの生きるさまを観ているのは楽しいものです
今度月ヶ瀬梅林の近くに11万坪譲っていただいたので
そこに自然に生息する花鳥を集めて里山を作っていますよ
ササユリが群生していてとてもいいところです」
なんとまあ〜夢は大きい!
そのうちまた見学に行きたいですね
なるほど先生は「日本鳥類保護連盟奈良研究所」の所長さんでもあります
日本鳥類保護連盟は常陸宮殿下が総裁にご就任になり
全国各地における野生生物保護の活動をしています
月ヶ瀬梅林近くの11万坪の里山は
鳥の楽園となり
ささゆりが咲き乱れているでしょうね
2009.11.18(文学散歩)
淳之さんの笑顔ステキでした!(お庭で)
お弟子さんの池田啓子さんと奥さま(お玄関で)
上村淳之さんと(お庭で)
文学グループパトスの会の皆さんとごいっしょに(お庭にて)
私のブログですhttp://blogs.yahoo.co.jp/sion2005118/folder/588297.html